【セミナー実施報告】 第4回ITC近畿会セミナー「SaaS・クラウドの導入事例について」
主催 財団法人 関西情報・産業活性化センター、ITC近畿会
後援 特定非営利活動法人 ITコーディネータ協会
会場 大阪府商工会館 7F 第1講堂
参加者 56名
第1部、 株式会社アイネット 高橋信久様より、NetSuiteの解説。
2008年から同製品の販売を開始し既に100社以上の導入実績、その事例を基にNetSuiteの機能や導入効果など丁寧に解説いただきました。
ITC近畿会SaaS研究会第2分科会から大西規生様よりCRMについて、LTVやRFM分析、CRMソフトウェア、CRMのレベルなど解説いただきました。
第2部、 三陽建設株式会社 藤岡雅人様より、SaaS導入事例の紹介
ITC近畿会SaaS研究会の上嶌様より三陽建設様がSalesFource.com導入のご紹介、特に利用機能を詳しく解説いただきました。
そして三陽建設 藤岡様のご講演。営業職だった藤岡様がお一人でシステムを担当し、基幹システム、グループウェア、そしてSaaSによるセールスフォースオートメーションを導入推進されました。会場からSaaSシステムにアクセスし、利用内容やカスタマイズの解説など、実演まじえて紹介いただきました。さらにSaaS導入を機会に業務を革新された経験談に、会場は(スゴイとため息)拍手一杯でした。
第3部、 クレドコンサルティング 藤本正樹様より、SaaS導入事例の紹介
クレドコンサルティング様は、ITベンダーですが、会社設立時からSaaSを導入されてます。藤本様は「ベンダーですがユーザの立場でSaaS利用を話します」と前置きし、SaaSの導入経緯、導入方針、そして気付いたこととして、業務の標準化や実際にお客様がSaaSを導入される時にITコンサルティングとしてどんな支援が必要か、など判り易く解説頂きました。
本日はSaaSの解説、事例、事例提言、とSaaSのシャワーを浴び続けたSaaSデーでした。
会員ログイン後に以下のページから資料ダウンロードできます。
講演内容は以下をご覧ください。
【第1部】13:10-14:45
講演テーマ名:「SaaS/クラウド型統合ビジネススィート『NetSuite』
と国内最新導入事例のご紹介」
講師:高 橋 信 久 様(株式会社アイネット ソリューション本部)
- 会社紹介
- 自社でデータセンターを持っている。
- 2008年5月、NetSuite販売開始
- 日本で100社以上の導入実績
- NetSuiteについて
- 1998年設立、創業者Larry Elllison など
- 2006年4月日本法人設立
- 世界で6700社の導入実績
- NetSuiteとは
- SaaS型 + 統合業務ソフトウェアスイート
- 業務は、販売・出荷・購買・在庫・財務会計が範囲
- 生産管理と給与は範囲外
- ムービーで紹介 社長、営業部長の2つのロールで実演
- 実施によるデモンストレーション 資料に沿って、実機で解説
- 価格について
- CRM1万5千円/月額一人当たり
- Suite1万3千円/月額一人当たり + 6万円/月額1企業あたり
- セールスフォースドットコムと同レベルの価格帯
【補足 14:20-14:50】:「今なぜCRM等知識の整理」
講師:大西 規生 様、ITC近畿会SaaS研究会員
SaaS研究会大西様より、CRMについて説明いただきました。配付資料の補足を記します。
- CRMとは
- LTV(顧客生涯価値)売上利益を確保するため、売り切りではなく継続して売上続けることで囲い込み→上客にしていく。
- RFM分析:
- R(recency:最新購買日) いつ買ったか、最近購入しているか
- F(frequency:累計購買回数) どのくらいの頻度で買っているか
- M(monetary:累計購買金額) いくら使っているか
- CRMの変化
- CRMを支援するツール、IT主導の整備
- CRMソフトウェア、クラウド、SaaS
- CRMのレベル
- SFA
- マーケティング・オートメーション
- サービス・オートメーション
- CRMの失敗事例
【第2部】15:00-15:50
講演テーマ名:
「IT技術(汎用パッケージソフトとSaaS)を活用して業務フロー改善」
講師(肩書き):藤岡雅人 様(三陽建設株式会社 システム管理部)
上嶌 昇 様(ITコーディネータ)
上嶌様より、配付資料に沿ってSalesForce.comサービスの説明と、三陽建設様での活用機能を説明いただきました。
続いて藤岡様より、三陽建設様の事例を紹介いただきました。
- 会社概要とITの取り組み
- 2008年IT経営大賞、2009年IT百選などITコーディネータに支援いただいている。
- IT経営のおかげで、明るい兆しが見えてきた、以前はすぐに資料が出なかったが、今は見える化ができた。
- 藤岡様のご経歴
- 営業職だったが7年前からシステムを担当した。
- 社員52名規模なので、システム部門は一人で担当している。
- 情報システムの歴史
- サイボウズからリンコムへ、そしてセールスフォースを追加した。
- 現在は、出社したらリンコムで始まりリンコムで終了する。という表現がように会社のITリテラシーの向上を目指している。
- セールスフォース(以下SF)導入について
- 2008年12月にSFの営業に電話、2009年1月30日に契約、同3月15日に稼働。1.5カ月で稼働!
- 導入決定に際しては、「いつでもやめられます」が後押しした。
- 現在は16ユーザが利用している。
- グループウェアとスケジュールが2重入力になってしまうのを、SFで入力したスケジュールをリンコムで表示できるようにして解決した。
- SFの利用方針として、項目名を変更しない。SF言葉になれるようにした。リード、パイプライン、商談 など。はじめての言葉だったがWeb検索すると社会では一般的な事柄がほとんどで、標準化する意味でもそのまま社内へ浸透させた。
- 導入のポイント
- SF導入を機会に、社内の業務改善を行った。
- 定例会議 月1回→週一回
- 毎朝のミーティング開始
- 会議は、資料配布無し、すべてSFのダッシュボードで見える。
- 全員のスケジュールはSFもしくはリンコムで入力するが、1週間先までの8時?17時まで、空き時間内容に入力すること。これを徹底した。
- 毎日スケジュールの入力状況を全員に伝えることでできた。
- 活動レポートは毎日入力する。それにより全員の活動が全て見える。
- 受注予想、「最善達成予測」という項目を追加した。
- SFのダッシュボードが判りやすい(大石社長)
- カスタマイズ
- データローダ(SFの機能)を利用して、CSVファイル経由で、リンコムとデータ連携するようにした。これは藤岡様の作成。
SFにデータローダ利用のサンプルコードあるのでできる。
- システム管理者のメリット
- 操作が簡単、CSVデータローダで連携できる。
- アップサート(アップデートとインサートを同時に行う)機能が便利。
- セキュリティの高さ。
- 問題点
- データ保管要領が、1ギガ制限があり、それを超えると追加料金になる。
- APIコール数にも制限があり、その日はAPIが利用できなくなる。これについては、データローダーによるAPI数が増加しないように工夫している。
- 自分しかデータ連携機能を使いこなせないので、会社としての標準プロセスになっていない。
- SaaS利用の全般に言えること
- 金額が固定なので、いかに利用するか
SFで建物(お客様)の一生涯の歴史が見えるようにしていきたい。
- SF社よりメッセージ
- 年に3回バージョンアップ行いますが、その際の不具合はこれまで発生していません。
- SFは常に成長しています。
- 藤岡様のSFへの感想
- サポート部門はもちろんですが、カスタマサクセスマネジメント部門の人もサポートしてくれる。とてもありがたく心強い。
- 藤岡様の想い:「システム入れて業績が上がった」と言われたい。
- この場をお借りしてのお願い
テレビ番組『賢者の選択』に、三陽建設株式会社 代表取締役 大石彰が出演しますので、是非ご覧ください。放映は5月予定です。
http://www.kenja.tv/
【第3部】16:00-16:50
講演テーマ名:「基幹業務もSaaSで(クレドコンサルティングの使用事例)」
講師:藤本正樹 様
(IT経営支援センター(クレド・コンサルティング
グループ株式会社)、ITコーディネータ、PMP、
プロジェクトマネージャ、データベーススペシャリスト、
J-SaaS操作指導員)
SaaSをお客様へ紹介する立場にありますが、自分たちが使ってみて気付いたことを発表いただきました。
- 会社概要 2つの事業を持つ
- ITをベースにしたコンサルティング
- リテールマーケティング(物販)
- SaaS導入の背景
- 外資系コンサルティングファーム出身者などで2009年7月に設立
- パッケージ利用に違和感はなかった
- 会社の業務にはIT支援が必要
- クリアワークス(以下CR)導入理由
- パッケージを導入したら、通常はこれまでのデータの移行が必要になる、それならば設立時からパッケージにすれば移行は不要
- 販売、給与、会計が連動している。
- インターネット経由で入力できる。
- サーバを購入しなくてよい。会社設立時に費用出せない。
- ランニングコスト低い。
正社員6名、パートナ様4名 10ライセンス程度で、月額1万3千円程度
ライセンス料金は一人ひとりの利用機能を選択して安価に抑えている。
- 導入効果
- SaaSに合わせることにより業務の標準化に役立っている。年末調整など
- 当社のメンバは、パッケージを導入コンサルティングの経験があるが、自身がパッケージ利用して業務を実行した経験はない。なので、非常に助かっている。
- SaaSベンダーは、パッケージの改修改善に取り組んでくれている。
- 気付いたこと
- 業務の標準化:元々SAPなどを使っていたメンバなので、業務とSaaS機能&画面の引当が簡単にできる。すぐに使えた。しかし、もし一般の人だったら、はたして使えるか?「難しい」
業務とその業務で使用する画面のとの関連性が見えにくいので、そのサポートする人が必要と思う。
- (少し宣伝です)クレドは、SaaSに標準業務フローを付けてSaaSの紹介と導入運用コンサルティングいたします。よろしくお願いします。
- 事例「日本会計支援センター」
- 会計支援サービス
- 記帳代行 ユーザは元伝票を送付するだけ
センターがSaaSを利用しているので、センターで記帳後すぐにユーザが参照できる。
- クレドコンサルティンググループのSaaS関連の特徴
- POS端末からSaaSに売上連携機能を提供していく予定。
- GoogleAppで、メールとカレンダを利用している。
メールアドレスは、@ccg.co.jpだが、Gmailに転送し、Gmail上で、ccg.co.jpを使用して送受信している。
- カレンダーは、Googleで全員のスケジュールが確認できる
- Googleドキュメントも一部利用し、メンバ内の情報共有している。
- SaaSについての感想: いつでもどこでも、いろんな入力デバイスで使えること、これが本領発揮できる。
- クリアワークスは、日本では、PC、(iPhoneでも使えるが、正式サポートはされていないので、参考情報程度としてください)で使える。
- 当社はパソコンを1?2年で買い替える予定をしている。
- 最新のソフトが使える。安いので良い。
- その時、SaaS・クラウドを最大活用しておけば、パソコン買い替え時のデータ移行を極小化できる。
- その他 ToDoリストのSaaS版で、リメンバーザミルク お勧めです。
以上 講師の先生方、ご参加の皆様、すばらしい時間をありがとうございました。
会員の皆様、ここまでお読みくださった皆様、今後とも、ITC近畿会セミナーをよろしくお願い致します。
ITC近畿会 第4回セミナー受講アンケート (52枚回収)
ご意見・ご感想等(抜粋)を以下に掲載します。
第1部「SaaS/クラウド型統合ビジネススィート『NetSuite』と 国内最新導入事例のご紹介」
・代表取締役の説明の部分では声が小さくて少しびっくりしましたが。(後で意図がわかりました。)
非常に機能が多くとても使いやすそうでした。セールスフォースとは、売り込み戦略の違いが大きいなと感じました。
・具体的な事例は役に立った。
・NetSuiteの内容について殆ど知りませんでしたが、今回のセミナーで知り、
様々な機能を持つカストマイズも容易に出来そうな印象を受けました。
・デモンストレーションの中のムービーの音声が殆ど聞こえなかった。→HPで確認
・まずは使ってみないと。営業の第一線が使う気になるか?値段は安いか?
・動画の音声が全く聞けなかった。
・CRM研究発表については、今日のテーマとは離れており、別で行うべきである。
第2部「IT技術を活用して業務フローの改善」
・これほど業務改革にポジティブ(理解力、行動力)な企業では、
様々なプロジェクトの成功は必然なものだと感じました。
私どもの顧客も早くこのようなマインドになるよう日々努力したいと思います。
・実際に導入している企業の話なので、非常に面白かった。
・具体的な生の声が聞けて大変有用な説明でした。
・苦労されて今までの資産をくっつけ、IT大賞にまでエントリできるとはすごいと思った。
・デモで実物を見せて頂いた為、非常に分りやすかった。
・実際の活用事例をみれたことは大変参考になった。
・現場の生の声が聞けて、楽しく聞かせていただきました。
サポートサイドへの評価の話がいかに顧客サイドに立ったサポートが大切かを感じる事ができました。
・自社の業務改革の参考にさせてもらう事が多く有った。
・具体的な事例で参考になりました。
・実例がわかりやすく、非常に参考になりました。
・カストマイズなしでいかに業務にあわせるかがポイントと理解した。社長の姿勢がいい。それが社員(講演者)に浸透している。
・三陽建設様の話はリアリティーがあり、参考になる。
第3部「基幹業務もSaaSで」
・非常に判りやすかったです。BPOという概念が非常にわかりやすかったです。
・具体的事例で参考になった。
・第2部の方同様、運用の定着まで責任のあるプロジェクトの成功は、
やはりユーザーの高い情報リテラシーが必須だと再確認できました。
・具体的な事例が豊富に聞けて大変有用であった。
・いろいろなSaaSをうまく使っているので参考になった。
・小規模企業での活用事例がよくわかりました。
・様々の入力デバイスに対応している話に興味を持ちました。
・小さな会社でも導入できるという事例は心強い。
全体:次回のセミナーに向けて、ご意見を自由にご記入ください。
・第2部のような実際の導入事例について、もっと時間をとってQA出来たらよいと思う。
・SaaSのシャワーをいただきました。事例、解説、画面実際、スケジュール全て。
・実演を通したセミナーの方が面白いと思います。
・今日のような事例報告は参考になります。
・引き続き、SaaS関連のセミナーを期待します。
・製造業(生産管理等)のテーマの採用をお願いします。
・セミナー会場設営、受付お疲れ様です。受付当日の準備作業、手順について工夫の余地があるように感じました。
受講証の準備はうまく段取り取れています。
・個別の事例(ベンダー)よりも、そろそろSaaSに関するメリット、デメリットのような見解を示して欲しい。
SaaSがテーマなのに、業務の機能の説明を単に行っている。
SaaS型のサービスの活用によって何が変わるかが聞きたい。
[近畿会 支援委員会からお礼申し上げます]
ご参加の皆様から貴重な意見をいただきありがとうございます。
この場をお借りして、お礼申し上げます。
皆様のご希望に沿うべく、よりよいセミナーをこれからも企画開催していきたいと思います。
[...] under ITC 3月20日 ITC近畿会のSaaS・クラウドセミナーに参 続きを読む