【実施報告】デジタル経営カンファレンス2025in 近畿

日 時:2025年12月5日(金) 14:00~17:00
    ハイブリッド開催(リアル会場、Zoom)

場 所:QUINTBRIDGE 大阪府大阪市都島区東野田町4丁目15番82号

 

最寄り駅:京橋駅(JR環状線、京阪本線、大阪メトロ長堀鶴見緑地線)

参 加 費:無料

☆懇親会:カンファレンス終了後(17:30〜19:30)希望者にて懇親会を開催しました。

 2025年12月5日、大阪市京橋のQUINTBRIDGE(クイントブリッジ)にて特定非営利活動法人ITC近畿会が主催する「デジタル経営カンファレンス2025 in 近畿」が開催されました。本カンファレンスは、経済産業省近畿経済産業局や関西情報センター、大阪信用金庫、尼崎商工会議所、JASIPA関西支部、ビジネス・アライアンス・コンソーシアムなど多くの団体に後援として参画していただきました。


 6年ぶりのリアル開催となった今回は、リアルとWebのハイブリッド形式で実施され、合わせて約80名が参加されました。今回のテーマは「ITコーディネータの”トリセツ”」でITコーディネータの活用方法、資格取得の方法など、我々ITコーディネータ自身にスポットライトを当てた企画です。参加者はITコーディネータだけでなく、ITコーディネータ活用に関心を持つ方、企業のIT担当者、これからITコーディネータ資格取得を指す方、金融機関、公的機関の方など多岐にわたる方々にお越しいただきました。セミナー会場では、ITコーディネータ受験相談コーナーやITコーディネータへのなんでも相談コーナーを開設しました。


 会場となったQUINTBRIDGEは、大阪環状線京橋駅からほど近いところに位置しNTT西日本株式会社が運営するオープンイノベーション拠点で、企業やスタートアップ、自治体、教育機関など多様な人々が集い、共創や交流を促進するスペースとして注目されています。

 

カンファレンスの冒頭にQUINTBRIDGE 大上果奈さんより、当施設についてのご紹介をいただきました。その後、司会の弊会理事 福永 涼人さんの進行でカンファレンスが始まりました。


講演1

中小企業におけるDXの最新状況と支援機関を通じた中堅・中小企業等のDX支援の在り方

講師:長見 康弘 氏
経済産業省 近畿経済産業局 地域経済部 次世代産業・情報政策課長

 

 

近畿経済産業局 地域経済部 次世代産業・情報政策課 課長 長見 康弘様が、DX(デジタルトランスフォーメーション)の定義や必要性、そして中小企業の現状について解説されました。日本の中小企業の多くがデジタル化の初期段階にあり、DXの本質的な理解や実践が進んでいない現状が示されました。DX推進のためには、経営者の意識改革や人材育成、支援機関との連携が不可欠であり、近畿経済産業局としても地域企業のDX認定取得や人材育成、サイバーセキュリティ対策など多角的な支援策を展開していることが紹介されました。参加者の皆さんには、自社やクライアントのこれからの取り組みへのヒントを得ていただけた様子です。


事例報告

独立系ITC 仕事の流儀 -AppleのMacとの出会いからセキュリティ専門家へ-

講師:宮原 悦子 氏
特定非営利活動法人ITC近畿会 理事・広報委員長、クレアール・ソシオ 代表

事例報告として、ITC 近畿会 理事・広報委員長、有限会社クレアール・ソシオ 代表 宮原 悦子さんがお話されました。映像メディアからIT分野への転身、ITコーディネータ資格取得後のキャリア形成、セキュリティ専門家としての活動など、実体験に基づくリアルなお話が共有されました。ITコーディネータの方、これ課rア目指されている方それぞれにとってはご自分とは違う経歴の方がITコーディネータになるまでの歩みを知っていただき、刺激を感じていただいたのではないでしょうか。

 

 


ディスカッションQ&A タイム

今回の目玉企画のパネルディスカッションでは、ITC近畿会 垣見理事長がファシリテータを務め、4名のパネリストに登壇いただきました。

パネリスト:

現役独立系ITC:ITC近畿会 理事・広報委員長 Crear Socio 代表 宮原 悦子さん

ITベンダー幹部、企業内SEなど:

  再春館システム株式会社 BSサービス事業部 西日本事業本部長 長束 勉 さん

  株式会社べネスト マネジャー 西村 優

 

  株式会社Rexcross 営業推進係長 山口 知春 さん


最初に垣見理事長から本日のカンファレスのテーマについてご説明いただきました。今回は、「ITやデジタル分野を得意とし、DX推進が求められる時代の経営者に寄り添ったDXと経営全般の支援ができる専門家」としてのITコーディネータそのものにスポットライトを当てて、ITコーディネータとは何か、どのように使っていけばいいのかをトリセツ形式で紹介する、という企画です。続けて、パネリストのみなさんに、それぞれのお仕事のご紹介とITコーディネータの活用や期待をお話いただきました。

 

長束 勉さん(ITベンダー幹部)

ITベンダーとして自社の事業内容のご説明から、ITコーディネータがシステム開発の上流工程を担う人材として、また今後の協業パートナーとしての期待を語っていただきました。

西村 優さん(企業内SE)

顧客課題へのアプローチを通じて、ITコーディネータの役割に共感し、社内での資格取得推進に取り組んでいる様子をご紹介いただきました。企業内でDX推進を担う人材育成の重要性としてもITコーディネータ資格取得が期待されます。

山口 知春さん(営業職)

ホテル業界から営業職へ転身し、コンサルティング業務にも携わる中でITコーディネータ資格に出会った経緯を紹介。異業種からの視点で、ITコーディネータ資格取得を目指す動機や、現場で感じるデジタル化の課題、多様なバックグラウンドを持つ人材がITコーディネータとして活躍できる可能性を示しました。

 

その後、質問タイムとなりましたが、今回はパネリストの山口さんから会場参加の皆さんに取得の経緯や活用について質問がありました。パネリストからの質問という珍しい展開でしたが、会場参加の方にお答えいただき、和やかな雰囲気の中で、双方向のやり取りが進みました。


講演2

ITコーディネータと新資格「ITCアソシエイト」とは? -その役割と資格取得のための道筋-

講師:高橋 尚巳 氏
特定非営利活動法人ITコーディネータ協会 研修制度デザイン部 部長

 

 

最後は特定非営利活動法人ITコーディネータ協会 研修制度デザイン部 部長 高橋 尚巳 さんにお話しいただきました。新設された「ITCアソシエイト」資格についての説明があり、資格取得の流れや今後のフォローアップ体制について情報が提供され、資格取得後の継続的な学習やネットワーク形成の重要性についてお話されました。



講演終了後はリアル会場では名刺交換タイムとなりました。いろんな方との新しい繋がりができたのは、このQUINTBRIDGEで開催したからこそではないでしょうか。

名刺交換終わり、ITC近畿会メンバー、パネリストの皆さん、会場でご参加された方に参加いただき懇親会が催されました。ITコーディネータへの熱い思いや、これからの活動など、さまざまな話題で大いに盛り上がりました。

 

ITC近畿会では、これからも、セミナーやイベントを通して、さまざまな情報発信、そしてネットワーキングの場を作ってまいります。


主 催 特定非営利活動法人ITC近畿会

共 催 特定非営利活動法人ITコーディネータ協会

後 援 [順不同・敬称略]

  • 経済産業省 近畿経済産業局
  • 一般財団法人 関西情報センター
  • 大阪信用金庫
  • 尼崎商工会議所
  • 特定非営利活動法人JASIPA 関西支部
  • ビジネス・アライアンス・コンソーシアム