・2025年 年明けに際して
我が国において2018年頃から提唱されてきたデジタルトランスフォーメーションというものは、一朝一夕に結果や結論が出るような取り組みではなく、それぞれの企業・団体が、今よりもさらに一歩先の自社の姿を描きながら日々前に進めていくべきものです。
かれこれ7年が経過して、ようやくDXという言葉にも現実的な取り組みが追随してきた感があります。
わたしどもITコーディネータも、多くの企業や支援先のみなさんとともに、デジタルの力を最大限に生かした未来を指向しながら進んできているところですが、このところ、お伺いする先で異口同音に聞かれてくるのが、デジタルやDXをすすめていくための推進役となる人材、いわゆるデジタル人材が見当たらないというお悩みです。
デジタル人材については、経済産業省や情報処理推進機構(IPA)から、デジタルスキル標準という明確な人材イメージが提示されています。ところが、残念ながら、現在の多くの企業、特に中小中堅企業ではこの標準に定められた5つのスキルを持つ人材を確保したり育成したりする段階には至っていないようです。
昨年12月に開催したデジタル経営カンファレンスでは、この「デジタル人材育成」をテーマとして講演や事例報告を行い、高い評価をいただくことができました。
カンファレンスでも取り上げられた「デジタル人材育成モデル」を手本としたデジタル人材の育成の取り組み、そして、これまで各企業において取り組まれた「デジタイゼーション」、「デジタライゼーション」をいよいよ「デジタルトランスフォーメーション」への進化させる年として、わたしどもITコーディネータも全力でみなさんをご支援していきたいと思っています。
どうか、お気軽に弊会のITコーディネータにお声かけいただければ幸いです。
2025年が各企業のみなさまの飛躍の年になるべく、力を尽くしていく所存です。
2025年 年明けに際して
特定非営利活動法人ITC近畿会 理事長 垣見 多容